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セカンドライフを知る


プロフィール

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HN:
Asaeda Meltingdots
HP:
株式会社メルティングドッツ
性別:
男性
職業:
セカンドライファー
趣味:
オブジェクト作り
自己紹介:
株式会社メルティングドッツ代表取締役。
企業公式ブログと社長ブログを掛け持ちし、SL内のことを好き勝手に叫ぶ。

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セカンドライフの費用対効果

2006-12-13(Wed)

費用対効果!費用対効果!
広告出稿の際の最重要項目である。

セカンドライフに進出したGSD&Mのスタッフが、
エレクトリックシープに意見を投げている。

以下翻訳:

(企業が効果を求めていない現状があり、)
私たちがリリースしたキャンペーンのすべてに効果測定を
求めている中、ROI(費用対効果)の要望は
測定する本質と測定する価値の想定範囲を狭めてしまうように感じる。

たとえばロイターの新しいHUDを例にとると、どれだけ使われているか、
というのは重要な効果測定指標だ。
どれだけ配ったか、どれだけ使われているか、日別、時間別。
リンクのクリックされた回数、など。

すべて役立つし、必要な情報だ。しかし、ロイターがセカンドライフに参入したニュース
そのものの効果測定はどのようになっている?何インプレッションを生んだ?
それによる人々の感情やSLに対する態度の変化はどう測定する?
(やったとしても相当高いコストがかかるに違いない。)

戦略面から見ると、ロイターがITの最先端にいるイメージができあがった、
というのがもっとも大きな効果と考えられるが、これはSL内で使用された回数のROIなどで
測ることはできない。

つまり、マーケッターはROIに焦点をあてることで、楽に、コストをかけずに
測定することができるが、その方法がもっとも正しい測定法とは限らない、ということだ。

他の話題にうつすと、(SLでの)トラフィックの量は、基準がしっかりしていない
ことから効果測定をするには難しい指標に見える。だが、Googleのページランクもそうだ。
トラフィックは通常なにかとの比較用に用いられるべきなのだが、
多くのクライアントはその概念を理解してくれない。

私としては、「あなたのSIMはIVORYタワー(Meltingdots補足:初心者支援施設。有名)の
75%のトラフィックです」とはとても言いづらい。
クライアントで意味がわかってくれる人などいないだろう。
自分だったら別の手法でアバターが何人訪れるか計測したり、他に重要と思われる測定方法を実施する。

私個人の意見としては、本物のブランド(企業)がセカンドライフに参入して、
いろいろと試してみることのほうが、ただ効果やROIを求めるよりも重要だと思っている。

媒体(SLのこと)がまだとても若いため、試験的になにかをすることによって得られる価値は
非常に高い。(しかもその実験に失敗してもパブリシティ効果でもとがとれる。)
コストが低いにも関わらずだ。
期待や可能性が高まってくるごとに、これらの効果は落ちていくことは当然で、
その期待や可能性を生んだもののほうがそれに追従するものより有利であることは明白である。


セカンドライフ内の全ユーザーで日産の自動車を購入した人は1%以下である。
その当時ログインしていたユーザー60万人が日産のニュースを知っていたことと
仮定すれば(いやいや、仮定ではないだろう。セカンドライフログイン時の画面に
情報が掲載されているのが証拠だ)この1%以下という数値は一体どう扱われるべきのだろうか。


バナー広告のクリックスルー率が1%以下なのだから、クリックしたユーザーに
車をプレゼントする企画があったとするなら、効果は同じくらい。



なわけがない。セカンドライフのほうが良いに決まっている。バナー広告のクリックは
ただユーザーをひとつのページに誘導するだけだ。実際に起こして欲しいアクションをする
ユーザーはその訪れた中でもさらに数%程度となる。


日産にとって重要な情報は以下のようなものだろう。

・日産車をINVENTORYから最低1回はだした人数
・INVENTORYにいれておきながら一度もださなかった人数
・もっとも乗車時間の長いユーザートップ10はどんなユーザーか。
・日産がカスタムできるかどうかは知らないが(Meltingdots補足:できません)
もしできるなら、何台がカスタマイズされた?もっとも人気のあるカスタム方法は何?色は?


日産にとってもっと重要かもしれないものとして、日産車周辺で発生する活発な
コミュニティを育成することだ。たとえばオートショーを開いて運転技術を競ったり
できるかもしれない。自動車業界のアフターマーケット(販売後市場)は年間180億ドル
($1=115円換算だと2兆700億円)といわれる。

熱心なファンがSL内で車に乗るのを、実際に乗る前のプロトタイプと認識して乗っていることは想像がつく。
そのファンたちがセカンドライフでも、リアルライフでも周囲の人々に対してその話をしている場もイメージできる。コミュニティを育てて、コミュニティにクチコミ効果を発生させるツールを渡せばいい。
リアル企業でこのモデルで成功している例は、現在、ハーレー、サイオン(トヨタ)、
そしてレゴマインドストームなどがある。

効果測定は大切だが、「何を測定するか」に頭を働かせることがもっとも大切なのではないだろうか。



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